改選後初の定例会が終了しました。会期の初日、本会議場でニューフィルハーモニーオーケストラ千葉の弦楽四重奏によるミニコンサートがありました。
議場いっぱいに響く軽やかなハーモニーに耳を傾けていると、これまでの2期8年の記憶が脳裏に浮かんできます。
初めて臨む本会議に胸を躍らせて座っていた新人議員の私。当時は、ニューフィルの窮状を知ることもなく、議場コンサートを無邪気に聴いていました。
同楽団が、県の支援縮小により存続すら危ぶまれる状況にあると知ったのは翌年の2月。それから、再生・自立に向けた積極的支援を求める活動がはじまりました。
県議会改選までの3年で、ニューフィル再構築計画が策定され、予算がつき、常任指揮者が決まって、経営を安定化することができました。
復興のただ中にあった2期目最初の定例会。議場コンサートは閉会日に行われ、鎮魂の調べが震災後の激務にあたってきた職員や議員を包みこむように響いていたのを憶えています。それから今までの間に、ニューフィルは、累積赤字を解消するまでに再生。昨年には、更なる経営安定化に向けた中期経営計画、「ステップアッププラン」が策定され、自立に向かって力強い歩みを続けています。
三度(みたび)の負託をいただき、議場で聴く四重奏。今回は、過去2回のコンサートにも増して、心に響くものがありました。
ニューフィルが歩んできたこの8年の例を示しているように、活動が目に見えるかたちで成果となり、県民の生活をより豊かにしていくこと。そうしたご期待が、三度、この県議会に私を送ってくださった理由に他なりません。
管弦楽の調べが思い起こさせてくれた原点。くしくもコンサートの最終曲は、「ふるさと」でした。「県民の可能性を最大に」。選挙中に訴えた「志を果たす」ため、専心一意の精神でこれからの4年も全力で活動してまいります。
県政へのご意見、県政相談をお気軽にお寄せください。
千葉県議会議員 矢崎けんたろう