3月10日、2014年度の予算を審議する予算委員会で質疑に立ちました。今回は、私が以前から取り組んでいるテーマ「京葉線・りんかい線の相互乗り入れ」と「動物愛護」の2点に絞って質疑を行いました。
以下抜粋でご報告いたします。
「千葉のポテンシャルを…」森田知事が好んで使うフレーズです。森田県政では、「ポテンシャル」(可能性)を引き出し高める施策として、千葉の産品の積極的なPRや、観光立県千葉を宣言した観光誘致、企業誘致活動などを展開しています。ともすると、課題・問題の解決に終始しがちな行政サービスですが、「可能性の追求」という、より積極的な施策展開は、私自身も重要だと考えています。
その可能性を一気に高めるものが、私の主要政策でもある京葉線・りんかい線の相互乗り入れです。オリンピックを視野に、千葉市の熊谷市長も積極的な姿勢をみせているなか、県の主体的な取り組みが求められます。
◆◇◆京葉線とりんかい線の相互乗り入れについて
広域かつ多方面からの働きかけが重要
昨年12月、熊谷千葉市長は、JR京葉線と東京臨海高速鉄道の相互直通運転について、「2016年度をめどに効果を検証する」と発表。実現に向けて具体的な一歩を踏み出しました。
この動きを受けて、県の積極的な取り組みを要望すべく、質疑に立ちました。
まず、県の見解は「県としては相互乗り入れの実現は、オリンピックを控えた東京湾岸地域の一体的発展において重要と認識している」(交通計画課長)とのこと。
実現についての県の具体的な行動については、「今後も企業・市町村と広域に連携し粘り強く要望する」(同)、「これまでも、矢崎委員からのご指摘を受け、複線化期成同盟(注・1)などで、JRに要望し、課題についてもきちっと対応してきている」(総合企画部長)という回答でした。
左の図に示した通り、京葉線・りんかい線の相互乗り入れは、その先の路線までを一気につなげることになり、首都圏全体のポテンシャルを格段に向上させます。
このアクセス向上により、どれほどの経済効果が予測されるか、住民増や旅客のシミュレーションはどうなるかなどを研究し、数値的裏づけをもって、東京都、埼玉県も巻き込んだ大きなうねりを巻き起こして行くことが肝心と考えます。
(注1)千葉県JR線複線化等促進期成同盟は、千葉県内JR線の複線化等鉄道整備並びに利便性の向上を促進し、産業経済の発展と県民生活の向上を目的に結成されている組織。
◆◇◆動物愛護について
犬・猫殺処分ゼロを目標にした条例を
私が2009年から取り組んでいる千葉の大きな課題です。動物愛護センターを視察したときに、処分される動物たちの目を今も忘れることはできません。その後の取り組みによる処分数の推移を確認したところ、当時ワーストランキングのトップを争っていた千葉の犬・猫殺処分数は、08年対12年の5年比較で、「犬は66%、猫は46%の減少になった」(衛生指導課長)ということです。
また、浦安市と動物愛護団体の取り組みについて、「多くの犬・猫の命が助かったことから一定の成果があったものと考えている」(同)と評価。今後も動物愛護団体や譲渡活動を行う団体と協力していくとのことです。
千葉では動物の適正飼育のルールを定め、生命の尊重を県民に訴える「動物愛護条例」を策定していますが、犬猫殺処分ゼロを目標にした実行力のある条例となるよう、今後も活動してまいります。