2014年度一般会計予算案史上最高額更新
県債3兆円超
求められる歳入増の戦略
県民1人あたり約49万5千円
何の金額だかおわかりでしょうか?これは、2014年度末の県債(借入金)見込額を県人口で割ったもの。総額では3兆358億円と過去最大になる見通しです。
千葉県議会は、2月定例会の会期中。平成26年当初予算案を審議しています。ご存知のように、千葉県の財政状況は、歳出(支出)が歳入(収入)を上回る厳しい状況が続いており、県債頼りの予算編成が続いています。
次年度の当初予算額は、1兆6143億円で、昨年に引き続き最高額を更新。東京五輪を見据え、千葉の魅力を国内外に発信する事業など、積極的な施策を盛り込んでいます。
歳入は、景気の好転により、法人税及び個人県民税あわせて100億円の増収を見込んでいる他、消費税増税により342億円増となる見通し。歳入を支えているのは、個人・法人の県民の力であることが、予算書を見ても明らかです。
県民を増やすことこそ、財政立て直しの鍵であり、震災後減少に転じた人口を増加させる戦略的施策展開が求められます。
既に様々な企業誘致施策がありますが、競合となる他都市に比べ千葉がいかに有利か、総合的に評価し、数値的裏付けで示すことが重要。また、生産人口を増やすためには、その世代のニーズを分析した上で、施策を組み立て、千葉という選択の優位性を明確に提示する必要があるでしょう。
森田知事は、事あるごとに「千葉のポテンシャル(可能性)」を口にします。それを「県民の可能性」に置き換えたとき、真の「暮らし満足度日本一」が達成できると私は考えます。