千葉市稲毛区にある独立行政法人 放射線医学総合研究所を視察しました。
この施設は、1957年(昭和32年)に発足した放射線医学に関する総合研究所で、1999年のJCO東海の臨界事故で被曝した作業員が搬送されたことを記憶されている方も多いかと思います。
研究所には、こうした事故の被ばくに対応する「緊急被ばく医療施設」があり、内部被ばく量の検査が行えるホールボディカウンタなどの検査機器もそろっています。
(写真は、パンフレットの除染実習の様子)
福島第一原発事故では、福島県の要請により県民の内部被ばく調査を担当。健康に影響を及ぼすようなケースは確認されませんでした。
「ホットスポット」と呼ばれる地域が広がっている千葉県内でも、県民の間に不安が広がっています。
チェルノブイリ原発事故の際に、現地で医療支援を行った医師で松本市長の菅谷昭氏の講演を昨年聞きましたが(→記事)、「子どもたちの健康被害を最小限にとどめるために、早期発見を目指し定期的な健康追跡調査を行って行くことが大切」という言葉に、私は強く同感しており、2月議会の一般質問でも内部被ばくの検査を行うべきと要望しました。
この日案内してくれた研究所員は、「今の状況でも安全だとは思うが、安心のためには長期的な検査が必要だと思う」と話していました。
ホールボディカウンタの検査に要する時間は1人4分程度。健康というかけがえのないものに、わずかでも不安があるのならば、早期発見・早期治療のために、サンプル抽出でもいいので、継続して健康調査を行うべきだと思います。
継続して働きかけてまいります。