
2012年。
新しい年の幕が開きました。
今年の年頭には、「つないでいくもの」という言葉を選ばせていただきました。
正月の風物詩「箱根駅伝」。
母校、駒澤大学が出場することもあり、
毎年、テレビで学生たちの懸命な走りを観戦し、「初」感動をもらっています。
ゴールに向かって、彼らが全力でつないで行くタスキ。
そのタスキには、何が託されているのでしょう。
友情、誇り、それとも努力への報いでしょうか。
いや、そんな複雑なものではなく、
自分に託された時より、ほんの僅かでも良いタイムを、
次の走者につなごうという想いだけなのかもしれません。
昨年は、東日本大震災により、多くの方が亡くなられました。
また、たくさんの方が、愛する人を失うと同時に、家や財産、職を失いました。
新たな年を迎えたこの瞬間、
日本中が、そのことを思い、深い哀しみを新たにしているように思えます。
大きな試練の中にあっても、
時は流れ、新しい朝が訪れ、そして時代は巡っていきます。
災害や戦争という試練を乗り越え、
社会を次の世代へとつないできた先人たちと同じように、
私たちもまた、力をあわせ、
今よりわずかであっても、良い社会を、希望が持てる未来を、
こどもたちにつないで行かなければなりません。
それが政治の役割であり、その一部を自分が担っていることを、
しっかりと肝に銘じ、責務を果たしていくことを
新年に誓いたいと思います。
今年一年の皆さまの幸せをお祈り申し上げます。
2012年元旦 矢崎けんたろう