多くの市民の方からお問い合わせをいただいている富岡交番について、県警本部に確認しました。
富岡交番は、5月に開かれた臨時議会の補正予算で、建て替え費用が計上されており、少なくとも今年度中には、新しく建て直される予定です。また、取り壊しは、今月中に予定しているそうです。
震災から3ヶ月、富岡交番は、「被災地浦安」の象徴かのように、何度も報道に使用されました。
市民の方からも、「傾いた交番が見えないようにできないのか」、「早く取り壊してほしい」、「早急に再建してほしい」というようなご意見を複数いただいています。
交番の管理を行うのは、千葉県警。震災からこれまで、警察は、避難誘導、被災者支援、被災地応援、計画停電の交通誘導、被災地の防犯などに従事し、傾いた交番よりも優先しなければならなかった仕事があったことは理解しています。
ですが、1度、窓に板を貼る工事の際に足場が組まれており、シートなどで覆いをかけて見えなくすることは、もっと早い段階で可能だったと思います。
東日本大震災では、公共施設だけでなく民間の建物も被害にあいましたが、予算成立の手続きなどもあり、公共施設は民間の建物より、復旧が遅れている感が、否めません。また、学校、交番など、「安全」でなければならない建物が、被災した画像・映像は、報道に使用されやすく「被災地」として深い印象を残してしまうことも、震災にあってみてわかったことのひとつだと思います。市民の方々は、そうした施設を見るたびに、地震発生時の恐怖や被災の現実に、心を痛めることになります。
新たな震災が起こる可能性が高い状況が続く中、今後こうした事柄にどう対処していくのか、行政や警察がすぐに動けない場合の民間との協定などを、定めておく必要があると考えています。
千葉県は、今回の震災を受け、震災対応の在り方を再構築していかなければなりません。そうした中で、被災地発の声を県に届けてまいります。