今月27日から開会する、9月定例議会の議案説明を受けました。
9月議会では、補正予算案3件、条例案20件、その他2件の計15議案が議会に提出される予定です。
今回の補正予算案では、国の経済対策などにより地方交付税の歳入が増加し、約145億円の増額補正となり、予算規模は、約1兆5,352億円となります。
増額された予算は、「安全で豊かな暮らしの実現」、「千葉の未来を担う子どもの育成」、「経済の活性化と交流基盤の整備」を3本の柱とした事業に使われます。
事業の内容を見ると、「安全で豊かな暮らしの実現」では、特別養護老人ホームの建設助成(5億5,600万円)、地域医療再生臨時特例基金事業(1億2,200万円)、ドクターヘリ運営事業(8,400万円)、移動交番配備事業(7,800万円)など、既存事業の増額補正が4件。新規事業としては、緊急患者退院コーディネータ事業(1,500万円)、小児集中治療室設備整備事業(700万円)の2事業が加わりました。
また、「千葉の未来を担う子どもの育成」では、既存事業の増額として、保育対策等促進事業(6億6,600万円)、私立高等学校等授業料減免事業補助(3億5,000万円)、放課後児童クラブへの助成事業(1億5,500万円)、保育所整備促進事業(1億円)、道徳教育推進プロジェクト事業(2,100万円)が、新規事業には施設入所児童等への特別支援事業(1億6,800万円)が加えられています。
そして、「経済の活性化と交流基盤の整備」では、緊急雇用創出事業(2億400万円)、デュアルシステム*訓練事業(4,800万円)、ふるさと雇用再生特別基金事業(3,300万円)が、増額補正、工業団地整備検討事業(600万円)が新規に加わっています。
※矢崎注:デュアルシステムは、ドイツを発祥とする教育と職業訓練を同時に進めるシステムのこと
年間収支は、地方交付税の増額により、歳出に必要な額を確保したうえで、将来負担を減らすために退職手当債を150億円減額、更に、財政調整基金(県の普通預金のようなもの)を、22億円積むことができる見通し。これは、私が議員になって以来の余裕のある収支見通しです。
とはいえ、決して豊かといえない、千葉の財政状況。しっかり審議を行いたいと思います。