写真は、11階建のビルの屋上のヘリポート。思い出しただけで、膝が震えて来そうですが、千葉県警の新庁舎が先月26日に落成し、内部を視察した時に撮影したものです。
この新庁舎は、3年7カ月の歳月と約300億円の総事業費をかけて整備された千葉県の安全の拠点。地下2階地上11階建、延べ床面積は4万3000平米と、旧庁舎の約3倍の規模となりました。
もともと、旧庁舎は、老朽化、狭隘化し、本部機能が分庁舎などに分散し、指揮の統一などが取りにくかったという課題があり、私が議会に入った時には、建設事業は、すでに着工していました。PFI方式の採用で、約12%の県の財政負担を削減できたということですが、中の設備も外観も実に立派な庁舎です。どのくらい立派かというと、もしも、自分がこの庁舎建設事業を審議していたとしたら、事業費の削減を要望していただろうな…というくらい立派です。
右の写真は、SF映画さながらのハイテク通信指令室。縦3メートル、横12メートルの特大モニターに、県下の防犯や犯罪の発生状況をリアルタイムに映し出すことができます。
財政が厳しいことを言い訳に、県は様々な身近な事業を先送りしています。
県内の交番設置要望は、平成元年以降、設置を求める要望は、100箇所以上にのぼっていますが、設置できるのは、年にわずか1箇所程度。そんな状況下で、防犯や犯罪捜査の専門集団である県警が、この規模の庁舎や設備が必要だと考え整備したからには、県民の安全を守るという目的を、確実に(犯罪減少や検挙率アップなどの数値で)達成していただかなければなりません。
今後、この庁舎の機能がいかに役立って行くのか、期待しつつ検証していきたいと思っています。