民主党千葉県連の有志で、酒々井の農家へ。今回は、県内農業の現状調査ための現地視察です。以前この記事(→「民主党の食糧政策」でも書きましたが、民主党は結党以来一貫して、食物自給率アップを政策に掲げています。
日本の食料自給率は、カロリーベースでここ十数年約40%前後の横ばいで推移しています。
千葉県の食料自給率は約29%と全国平均より低いものの、東京の1%、神奈川の3%、埼玉の11%と比較すると、関東では、まだかなり自給率が高いといえます。
しかし、田畑などの耕地面積は、昭和60年と平成17年の比較で約88%に減少。農家数は64%にまで減っており、深刻な後継者不足が、千葉の農政に打撃を与えていることが伺えます。視察でも、後継者不足で廃業する農家が増えてしまうことを、危惧する声が強く聞かれました。
今後ますます、農業の担い手が高齢化していく中、新たな加入者を増やす施策をとる必要があると思われます。不況の中、農業への転職志向は高まっているものの、そうした農業初心者を受け入れる体制がないため、なかなか新規加入が増えないのが実情です。
千葉の農産物を「日本一だ」とアピールしたところで、作る人がいないのではしかたありません。本当の意味で、日本一の農政を実現していかなければなりません。