開かれた県議会に向けて
皆様、明けましておめでとうございます。昨年は、大変お世話になりました。今年も県民生活向上の為、自分の職責を果たして参りますので、どうぞよろしくお願い致します。
さて、現在、私は千葉県議会で議会運営委員会に所属しています。議会運営委員会は、議会運営に関する協議や議長の諮問に関する事項を協議する委員会です。千葉県議会では定数16人で5人以上の会派から各会派の所属議員数の比率により選出されています。
先月、議会運営委員会で、開かれた議会への取組みで、先進自治体である京都府議会を視察してきました。
千葉県議会で行っておらず京都府議会で行っている事項として次のことがありました。
・常任委員会、決算特別委員会のインターネット中継
・テレビ広報番組の放映
・議会公式SNS
・議長定例記者会見
・「出前議会」の開催
・若者参加型の広報、広聴活動
「大学生との座談会」「おでかけ広報広聴会議」「出前高校生議会」
・議会棟以外の場所で本会議を開催
この中で、私が興味を持ったのが、若者参加型の広報、広聴活動の中の「出前高校生議会」と「議会棟以外の場所で本会議を開催」です。
出前高校生議会は、府議会議員が府内高校等へ出向き高校生と意見交換するものです。選挙権が18歳に引き下げられた今、高校生の時から都道府県議会を身近に感じてもらうことは重要ですし、実際に京都の高校では活発に意見が出ているということです。
議会棟以外の場所で本会議を開催するのは、県議会を傍聴したいのに距離的に遠く傍聴できない方や、そもそも県議会に関心がない方に関心を持ってもらうことを目的としたものです。具体的には、浦安市で行うとした場合、例えば浦安市文化会館大ホールを県議会に見立てて開催します。そのときには県知事以下答弁する幹部職員と全ての県議会議員が来ます。そして、大ホールのステージに執行部席と演壇が設置され、そこで質問と答弁がされることになります。まさに県議会がそのまま浦安に移動してくることになるわけで、これでしたら普段遠くて県議会に行けない方や関心は無かったけれど家の近くでやるから行ってみようかと来てくれる方もいるかもしれません。結果として市民の方に県議会を身近に感じてもらうことができるのではないでしょうか。
市民の方から、「県議会は自分達から遠い」とか「県議会が何をしているかわからない」と言われることがあります。そうしたことを言われなくするためにも千葉県議会として、京都府議会の事例を参考にする等して、開かれた議会に向けて更に取り組んで参ります。
平成31年1月8日
矢崎けんたろう