写真は、嘘発見器(ポリグラフ)にかけられている私。今週水曜日(3/17)千葉県警科学捜査研究所視察の際に、議員を代表して「取り調べ」を受けているスナップです。
嘘発見器は、心拍数や発汗、呼吸の状況を測定、嘘をつくという行為の前後の緊張や安堵により、測定値が変化することで、供述の信ぴょう性を図り、捜査に役立てる最新鋭の機械です。
こうした状況の私に、みなさんなら、何を聞きたいと思われるでしょうか?
大体は、「嘘をつかせよう」という前提の質問になるでしょう。視察に同行した議員の仲間たちからも、そうした類の質問が続出。しかし、本当は、抽象的な質問には向いておらず、具体的な答えがある質問を、問いかけ方を変えたり順番を変えたりしながら丁寧に、何度も聞くことで、測定するのだそうです。
さて、千葉県警科学捜査研究所は、こうした最新鋭の捜査機器や技術を使って、証拠を検査・鑑定したり、犯人の心理を分析したりして、検挙や事件の究明を助ける機関です。法医学、科学、物理、文書、心理の5科に分かれ、それぞれが専門的な捜査を行っており、平成21年の鑑定件数は、計14,698件にも上ります。
「科捜研」は、ドラマなどに描かれたこともあって近年注目を集めていますが、昔の「鑑識」の時代から変わらず、事件現場での緻密な証拠集めや、粘り強い鑑定など、地道で根気が必要な「捜査現場」だと感じました。
鑑定の科学・技術の進歩が、さまざまな捜査の前進に役立っていることは事実でしょう。しかし、最も大切なものは、外に出て捜査を行う警察官・刑事と同じように、事件を究明したいという強い熱意、すなわち正義の心なのかもしれません。
視察中も、黙々と鑑定を続ける職員の方々の姿がそれを物語っているようでした。