行徳文化ホールI&I会議室で、第1回三番瀬専門家会議が開かれ、傍聴してきました。
三番瀬専門家会議は、「三番瀬再生に係る事業を進めていく上で、学識経験者による科学的な知見が必要となる事項について、専門的な見地から評価・助言を得ること」を目的に設置されたもの。知事の諮問機関として約9年間活動し、昨年12月に終了した住民参加型の「三番瀬再生会議」とは異なり、底生生物、水産、都市計画、海岸工学、海洋環境、河川環境の学識経験者6名で構成され、県や地元4市に評価や助言を行う組織です。
今回の会議では、委員紹介や会長選出が行われたのち、三番瀬自然環境調査について、干潟的環境形成試験について、市川市塩浜護岸改修工事について、話し合われました。
三番瀬自然環境調査については、震災の影響もあるため、今年度は実施しないということです。
干潟的環境形成試験は、猫実川河口を人工干潟として再生できるかを見極めるため、市川塩浜の浅瀬で実験を行っているもの。「一時的に定着したものの、震災により沈下した」との経過の報告がありました。また、市川塩浜護岸改修工事による三番瀬の生態系への影響を調査した結果が報告されました。
私は、三番瀬再生会議も、都合がつくときはできるかぎり傍聴させていただいてきましたが、新たに設置されたこの三番瀬専門家会議とは、「熱さ」が違いました。県は、専門家会議とは別に「三番瀬ミーティング」を開き、住民参加を図って行くとのことですが、三番瀬ミーティングの開催は年に1度で、三番瀬に対し熱い想いを持っている住民の気持ちを酌みきれるのか疑問です。これについては、引き続き県の考えを正して行く必要があると感じています。
県は、今年4月に策定した「三番瀬再生計画」で、再生のために必要な項目としてラムサール条約への登録促進をあげています。三番瀬のラムサール条約登録は、民主党千葉県連の公約でもあり、私も登録に向け取り組んできたので、この会議でどのような助言がなされるのかも、注視していきたいと思います。