昨日の新聞の一面に、菅首相が「エネルギー計画を白紙に戻す」との方針を明らかにしたという記事がありました。自民党政権下で、「原発」ありきで立てられたエネルギー計画を白紙に戻し、省エネルギーと再生可能エネルギー(風力、太陽光など)を2本柱とする意向も述べています。
先日このサイトにも掲載しましたが(→主要政策ページ)、今回の震災を受けてまとめた「千葉再生プラン」に、私は「放射能対策」を入れています。
以下に詳しく説明させていただきます。
■モニタリングの強化及び迅速な情報公開
福島原発は、まだまだ予断を許さない状況であり、昨日は静岡で茶葉からセシウムが検出されるなど、汚染範囲も広がりを見せています。
まずは、県民の安全を守るため、モニタリングの強化及び迅速な情報公開は火急の課題です。
モニタリングは、危険に備えるだけでなく、「安全」を証明するものでもあり、出荷停止などの事態が起きた際の迅速で確実な措置をとることが、千葉の農作物・海産物の信頼につながります。
■原発に頼らないエネルギー政策への転換
菅代表が白紙にもどした、これまでの我が国のエネルギー計画では、2030年の時点で総発電量の50%を原発に頼るとされています。しかし、福島原発停止後、火力発電所等の復旧で、供給能力はかなり回復しており、IEA(国際エネルギー機関)の分析では、石油火力発電の余剰能力で十分な供給量を確保できると報道されています(→ロイターの記事)。
原発に頼らないエネルギー政策への転換を引き続き働き掛けてまいります。
■安心・安全な県産品を国内外にPR・千産千消の推進
千葉は、農業・畜産業・漁業に適した恵まれた環境にあり、更に日本の玄関である国内最大規模の成田国際空港を有しています。また、首都に近い立地からも、農業従事者の確保や国内流通においても有意であり、もっと、第一次産業に力を入れるべきだと思っています。
今回の事故を契機に、安心・安全な県産品の生産を拡大する道筋を作るとともに、事故の終焉後は、PRに力を入れて、国内外の消費と県内消費(千産千消)の拡大を図ってまいります。
放射能に関する不安は、市民の方からも多数声が寄せられています。まずは、情報収集、そして迅速な公開を急務に取り組んでまいります。