国内外の優れたドキュメンタリー作品の上映活動を行っている市民活動団体「浦安ドキュメンタリーオフィス」主催の上映会で、「猫と犬と人間と」という映画を観てきました。
この作品は、長年捨て猫の世話をしてきたひとりのおばあちゃん稲葉恵子さんが、「動物たちの命の大切さを伝える映画を作って欲しい。お金は出します」と、映画監督の飯田基晴氏に依頼して生まれたドキュメンタリー映画です。
華やかなペットブームの影で、毎日1000頭もの犬猫が殺処分されている事実を淡々と描きつつ、動物たちの命を守ろうと懸命に活動する人々の姿を丹念に追っており、重いテーマでありながら、希望が感じられるストーリーに仕上がっています。作品の評判も高く、全国に自主上映の輪が広がっているようです。
昨年、動物愛護センターを視察し、殺処分を待つ犬・猫たちを目の当たりにして以来、処分頭数を減らす(なくすことができれば一番いいのですが…)ために、県の積極的な取り組みを求めてきました(→過去の動物愛護記事)。
映画のパンフレットに作家の渡辺眞子のこんなコメントが掲載されています。
「人間にもっとも身近な動物である犬と猫が平和に安全に暮らせる社会は、きっと人にも優しいはず。」
千葉の犬・猫処分数は、犬4,040頭、猫6,220頭の計10,260頭(平成20年度)。全国屈指の多さです。