先月のことですが、市川市平田にある県立市川工業高校に行ってきました。
同じ民主党の衆議院議員、田嶋要代議士から、「教育に熱心な県議会議員」という紹介を受けての視察です。
「熱心」というほどの成果を出せているか、恐縮するところではありますが、主要政策に「公教育の充実」を掲げている議員として、現場に足を運び、困っていることがあるならば、県に声を届けたい。そんな想いで、先月半ば、高校を訪ねました。
市川工業高校は、昭和18年市川市立工業学校として開校。機械・電気・建築・インテリアの4学科6クラスで、約700名の生徒が学んでいます(定時制では、機械電気科、建築科で約180名)。
平成15年に文部科学省「目指せスペシャリスト」研究開発校の指定を受けた県内唯一の”スーパー専門高校”。床下や屋根裏に入り込んで、建物の耐震診断を行うロボットを開発し、地域の建物の耐震化対策に取り組むなど、数多くの教育成果が認められ、平成20年には、キャリア教育文部科学大臣表彰を受賞しています。
実際、この目で授業を視察し、生徒たちの作品に触れた感想は「すごい」の一語につきます。公立の高校で、これほど高度な教育を実践しているとは、本当に驚きでした。
更に感動したのは、生徒たちの態度です。
非常に真面目な生徒ばかりで、廊下や教室で会うたび、しっかりと挨拶をしてくれました。キャリア教育は、技術だけではないことを、生徒たちの態度がもの語っていました。
市川工業高校では、小中高大学校間連携も行っており、小中学校では、将来の夢の育みに役だっているほか、千葉工業大学や日本大学理工学部との交流などで、生徒・教員の教育レベル向上を図っています。
まさに、千葉県が誇るべき公教育の姿ではあるのですが、県の財政難により、教育に使用する機器・設備などの更新ができず、苦慮している状況がうかがえました。
市川工業高校は、「公立でもここまでできる」という、重要な事例であり、その研究成果は県全体の教育度向上に役だっているはずです。
県立高校への教育予算や教育内容の充実などについて、県はどう考えているのか、議会でも議論していきたいと思います。