先日のこの記事(→行政相談「信号要望2件の調査結果」)の最後に、「「国民の生活が第一」という視点からみれば、ダムの建設やリニアモーターカーの検討より、信号設置が優先されることは言うまでもありません。」と書きましたが、
今日の朝刊の京葉版に「リニア調査費計上せず」という記事が掲載された通り、森田知事は、昨日の記者会見で、新年度予算にリニアモーターカーの調査費を盛り込まないことを発表しました。
森田知事は、就任早々「リニア検討協議会」を設置、就任最初の補正予算には、協議会の運営費100万円を計上し、リニア実現に向け、やる気満々の姿勢を見せていました。
新年度には、具体的な検討調査に入ることが予定されており、かなりの額の調査費が計上されるとみられていました(私も予算委員会では、そのことについても質疑しようと思っておりました)。
会見で、森田知事は、「調査に3000万円~4000万円かかる。県だけでは賄いきれない」と述べ、国策での実現を求めていくとのことです。また、合同で研究を進めてきた神奈川県と、構想の方向性にずれが生じ、今後は、それぞれ独自の構想を国に提案していくとのことです。
成田–羽田間を結ぶリニアモーターカーの実現は、森田知事の政権公約の柱です。一方で、大型公共工事の削減は、民主党の政権公約の金看板。国の厳しい財政状況から考えても、国策で、リニアを実現するのは、不可能に近いのではないかと思います。
なにはともあれ、生活密着型の施策に力を入れることを求めてきた私としては、リニア構想にブレーキがかかったことは、安堵するニュースでありました。
予算委員会は、3月8日から。私は3日目の10日午後に、質疑に立つ予定です。