8日のことなのですが…(本当に更新が遅いです。はい。)。
民主党有志議員の勉強会に参加しました。内容は、「八ッ場(やんば)ダム問題」。
このダムのことをご存じない方の方が多いでしょう。また、知っていたとしても、千葉県の問題ではないと思っておられるのではないでしょうか。実は、この八ッ場ダムは、千葉県も大きくかかわっている事業です。
八ッ場ダムは、今からさかのぼること56年以上前の1952年に計画が発表されました。治水利水に必要だという理由です。これまで、事業費の見直しや工期見直しなど、紆余曲折し、昨年末には、2010年完成予定から更に5年の工期延長が決まりました。
八ッ場ダムの計画地は、吾妻川の中流、群馬県吾妻渓谷にあります。歴史が刻んだ荘厳な渓谷も、豊かな緑に囲まれた川原湯温泉も、すべてダムに沈む予定です。
このダムにかかる費用(税金)は、周辺整備も含めた関連事業費、利払いを含め、なんと8800憶円!!この約半分の4200憶円を、関東一都5県(群馬、千葉、茨城、埼玉、栃木)で負担します。
千葉県民の負担額は、約760億円にもなります。
では、それほどの予算を投じるほど、治水利水にこのダムが必要なのか、というとそうではない。むしろ、治水には河川整備の方が大事とも言われていますし、水も深刻な渇水が起こるほどではないのです。
公共事業の無駄を象徴するとも言われる八ッ場ダム。勉強会に参加後、自分でもいろいろ調べた結果、これはもはや、事業のための事業、計画のための計画としか言いようがないのではと思います。
自然は作り直すことができません。日本は、戦後の復興からずっと大事なことを忘れてしまっているように思えます。自然こそがかけがえのない我が国の資産だと私は思います。全国つつうらうらまで、高速道路が通る、新幹線でどこまでもいける、辺鄙な場所にも空港がある、立派なビルがたくさん建ってる、農道まで舗装されている、河川が全部コンクリで固められている。それが豊かな国なのか。開発こそが幸せなのか。価値観の転換が必要だと切に思います。
八ッ場のあしたを考える会のホームページには、建設地で今も息づく自然がスライドで紹介されています。これが、ダムに沈むのか、沈めることができるのか…。→八ッ場の自然
民主党は、このダムの建設中止をマニフェストにあげていますので、議会でも中止に向けてアクションを起こしたいと思います。