一昨日の夜、浦安在住の廣田信子さんが代表を務めるマンションコミュニティ研究会のフォーラムが日比谷コンベンションホールで開催されたので参加してきました。
今回のテーマは、「マンションの終わりを想定した管理組合運営の意味を考える」でした。
具体的にはバブル時代に、当時、高騰していたマンション分譲価格より安価なマンションを供給することを目的に、借地借家法を改正して新設した定期借地権によって誕生した定借マンションの終わりをどう考えていくかということについて、講演、事例報告、パネルデスカッションが行われました。
定借マンションは契約期間が決まっていますから基本的には契約期間が満了となったら更地にして返さなければなりません。
契約期間は50年以上ですので、購入時は終わりのことは考えない居住者も、年数が経てば考えざるを得なくなります。
1992年の法改正当時に建築された50年定借マンションは、もう折り返しを過ぎています。
本当に取り壊すのか?それとも別の方法を模索していくのか?
これから、今まで誰も経験したことのない契約期間満了によるマンションの終わり方を、関係者で考えていかなければなりません。
その意味で、様々な分野の専門家から、いろいろな提言が出された、今回のフォーラムから学べたことは多かったです。
今後のマンション政策を進めていくうえで参考にしていきたいと思います。