終始一誠意
平成最後の年が明け半月が過ぎました。皆様も今年の目標に向かって動き始めていることと思います。私も毎年、元旦に今年一年の活動に対する想いを込めて年頭の言葉を決めています。
今年は日の出公民館で習っている書道教室で書いた書から、この言葉「終始一誠意」に今年の所信を込めました。
「終始一誠意」とは、始めから終わりまで誠意を尽くさなければ、何事も成就しないという意味の言葉です。
作品を仕上げるときは、半紙に向かい何度も何度も同じ文字を練習します。意味を噛みしめるように一文字一文字綴ってみると、書くたびに“問い”が生まれてくるようでした。
私にとって誠意を尽くすべきこととは、誠意を尽くす相手とは、誠意を尽くすことの「始め」とは「終わり」とは。ひとつの問いは次の問いを生み、その答えを探すたびに自分の想いが深く掘り下げられていきます。迷いの中で書けば、混沌とした筆運びとなり、確信をもって筆を進めれば、自信にあふれた字となる。書道が、文字を正しく美しく書く「技術」ではなく、「書」の「道」であることの意味をみつけたような経験でした。
「家族が食卓を囲んで微笑み合う。そんな小さな幸せを守りたい」
この想いが、私の志の始まりです。この志を実現するため、12年前の県議会議員選挙に初挑戦し、当選させていただきました。それ以来12年間、県議会で、この想いを持ちながら活動してきました。
家族が食卓を囲んで微笑み合うためには、県の施策を総動員しなければなりません。働き方、医療、介護、教育、防災防犯、環境等々、たくさんの施策を個々に充実させ、それを連動させることで実現することができます。
それは、道路を作った、橋を作った等、結果が形となって残るものではありません。しかし、毎日の小さな幸せは、派手ではないが重要な施策を壊されず、更に創造していくことで守り続けることができると考えますし、決して終わることはありません。
誠意を尽くす相手は、市民・県民にほかならず、今年も皆様の生活を守ることを第一に、誠を貫いて参ります。
平成31年1月16日
矢崎けんたろう