昨日、千葉県議会芸術文化振興連盟の視察で、佐倉順天堂記念館をたずねました。
佐倉順天堂は、藩主堀田正睦の招きを受けた蘭医佐藤泰然が天保14年(1843)に開いた蘭医学の診療所。西洋医学による治療と同時に医学教育が行われ、佐藤尚中をはじめ明治医学界をリードする人々を輩出しました。その施設の一部を記念館とし、日本の西洋医学幕開けの歴史を今に伝えています。
浦安市民にとって親しみ深い「順天堂」ですが、発祥の地を視察して、佐藤泰然をはじめそれに続く塾生たちが、西洋医学の道を拓いて行った努力の道のりを知ることができました。ちなみに、佐藤泰然が名づけた順天堂の“順天”とは、「天道に従う」すなわち「自然の理に従う」ということを意味しているのだそうです。
千葉県議会芸術文化振興連盟は、千葉の芸術文化の振興に取り組む議員連盟で、今回の視察は、県内の文化財の掘り起こしを目的としたもの。順天堂記念館の他、佐倉藩主堀田正睦邸や、同じく佐倉市内の国立歴史民族博物館を視察しました。
国立歴史民族博物館に行ったことがない方は、ぜひ一度ご覧になることをおすすめします。
佐倉城址に建てられたこの博物館は、約13万平方メートルの敷地に延べ床面積約3万5千平方メートルの壮大な規模を有する歴史の殿堂。古代から現代までの民族文化の歴史を、貴重な展示物が、紐解いてくれます。
今回は、視察でしたので、企画展を足早に観るのみで、ゆっくりまわることはできませんでした。また、改めて来てみたいと思います。
→国立歴史民族博物館WEBサイト