千葉県総合企画部交通計画課が行った「鉄道アクセス向上に関する調査」の結果が3月末に発表されました。この結果は、県内鉄道の利便性向上に向けた検討や、国、鉄道業者に対しての要望に使用されます。今回の調査の主題は、「京葉線・りんかい線相互直通運転」です。
私が初出馬した当初は、夢物語のようだった京葉線・りんかい線の相互乗り入れ。2013年に千葉市の熊谷市長が、相互乗り入れについての調査実施を発表、実現に積極的な姿勢を示しました。それ以来、関係機関を巻き込みながら、徐々に実現への期待が高まっています。
特に東京五輪の開催決定以降は、東京臨海地区の会場と幕張の会場をダイレクトに結ぶ唯一の鉄道網として、沿線自治体を超えた注目を集めています。
しかし、JR側は、正確な運賃加算が難しいことを理由に、消極的な姿勢を崩しておらず、なかなか突破口が見えない状況です。相互乗り入れは、私の初出馬時からの主要政策でもありますので、これまで議場ではもちろん、あらゆる機会を通じて、県がもっと主体的に実現に向けて取り組むべきと指摘してきました。
今回の調査は、県内外からの期待を背景に県が行ったもので、相互直通運転の実現による効果を次のようにまとめています。
◆首都圏鉄道ネットワークの充実
京葉から埼京線までがつながり、県内に一都三県を結ぶ鉄道ネットワークが完成する
◆幕張新都心・東京湾岸地域の活性化
アクセス向上により、大規模商業施設、コンベンション施設、スポーツ拠点としての発展が見込める
◆京葉線・りんかい線利用者の利便性向上
周辺路線も含めた、混雑緩和、遅延解消、時間短縮など
◆県内への波及効果
観光振興、移住定住の促進、通勤圏拡大
これまで、「想定」として語られていたこうした効果が、「調査結果」として裏付けを持ったことになります。この結果が有効に使われるよう引き続き注力してまいります。JR側の消極姿勢を結論としてしまわず、関係機関が一丸となって、引き続き粘り強く取り組んで行くことが重要です。私もあきらめることなく活動を続けます。