平成27年9月定例県議会が先月25日に開会しました。今週は、本会議場で一般質問が行われており、私も8日木曜日に登壇します。
一般質問は、議員から当局へ、県政の課題を質したり、政策を提言したり、またさまざまな要望ができる貴重な機会です。今回の質問事項は、以下の6件です。

1.東京湾ツーリズムについて
私の3期目の政策提言の柱ともいえるテーマです。神奈川県や東京都では、東京湾上に海上交通を整備しており、観光はもちろんのこと、県民・都民の足としても親しまれています。しかし、千葉の海上交通網整備は、手付かずと言っても良い状態。議会でも再三要望し、今年度、海上交通整備の基礎調査を行う「東京湾ツーリズム調査事業」が予算化されました。その後、2020年五輪の一部競技が幕張で行われることも決定し、ますます東京湾上の移動手段に期待が集まっています。調査結果や当局の検討状況を聞きます。
2.第二湾岸予定地の有効活用について
見明川河口から三番瀬までを横断している第二湾岸予定地。第二湾岸道路の整備計画が進展しないまま、未利用地として放置されている状況です。高速道路予定地だけに車線も側道も広く、「もっと有効に活用できないか」という声も聞かれます。そこで、予定地の可能性を探るため、未利用地の活用基準を確認するとともに、今後どのように活用するつもりなのか、県の意向を明らかにしたいと思います。
3.起業支援について
「県民の可能性を最大に!」
県民の生命・財産を守るという基礎の上に、県民一人ひとりの可能性を最大に引き出す施策を展開することこそ、県政の進む道だと私は考えています。起業支援は、まさにその施策そのもの。わが国の事業者数365万者のうち、小規模事業者(常用雇用者・従業者数が 5 人以下の事業者)は335万社、86.5%を占めています。こうした小さな会社が、経済においても技術においても、また雇用安定や地域活性化においても、日本を支えていることは言うまでもありません。元気な小規模事業者の存在は、都市の価値に直結するため、各都道府県も起業・創業支援に積極的な取り組みを見せています。もちろん千葉でもさまざまな支援策を整備しています。しかし、都道府県別小規模事業者の開業率を見ると、千葉県は7.5%で首都圏一都三県(東京都9.3、神奈川県8.4、埼玉県7.7)中最下位(中小企業白書2014)。こうした現状を踏まえ、県はどのように支援を展開しようとしているのか、また、今年度始めた企業家交流会など新しい取り組みを、確実な成果につなげるよう、要望します。
4.退院支援の取り組みについて
高齢社会を背景に、県は「脳卒中患者退院時支援事業」を立ち上げ、脳卒中患者が退院する際、病院と在宅医療・介護関係者との連携について、個々のケースに基づき協議しています。県が、この事業を今後どのように展開するつもりか、明らかにすると共に、こうした取り組みを全県に広げ、より多くの脳卒中患者の支援を積極的に行うよう求めます。
5.災害救助犬について
災害時に倒壊家屋や土砂等に埋もれ、助けを必要とする人を嗅覚で探し出す災害救助犬。世界各地のさまざまな災害で、彼らの活躍を目にするようになりました。
浦安には、市有地を活用した浦安訓練場で、NPO法人日本救助犬協会の方々が救助犬の育成に取り組んでいます。
こうした活動を支援する県の意向を確認し、県内各地にこうした取り組みを広げるよう要望します。
6.交番相談員について
交番相談員は、警視庁、道府県警察で定年を迎え再雇用した職員を、交番に勤務させる制度です。警察官が不足している中、年中無休24時間で警邏にあたる交番を運営するために有効な施策です。
これについては、平成19年にも質問していますので、県内の配置状況が改善されているか確認すると共に、新規に増員を図っていくよう要望します。
10月8日木曜日13:00から質問を行います。ぜひ傍聴におこしください。
※どなたでも予約なしで傍聴していただけます。
※千葉県議会サイトから、動画で生中継をご覧いただくこともできます