私の出身校である千葉県立市川東高等学校の入学式に、同窓会副会長として参列し、お祝いの言葉を述べる機会をいただきました。
壇上から新入学生たちを見ると、27年前、同じように、この体育館に座って、入学式を迎えた時のことが、鮮明に思い出されます。新入生の席のどこかから、あの頃の自分がこちらを見ているような不思議な感覚がしました。
私が、入学生たちに贈った言葉は、2つ。
ひとつ目は、「将来の夢を持ち、それを語れる人になってほしい」ということ。当時の私は、政治家になろうとは思っていませんでしたが、社会に役立つ仕事をしたいという、おぼろげな夢がありました。高校のうちに、職業まで明確に決めるのは難しいかもしれません。しかし、おぼろげでも、あるいは奇想天外でも、天真爛漫に夢を抱き、それを語ることができるのは、若さの特権。語っているうちに、夢も明確になってくるものだと思います。
ふたつ目は、「一生つきあえる友だちを作ってください」です。私にも、高校時代からずっとつきあっている友人が何人もいます。利害もなく、思惑もなく、ただただ人間対人間として、丸ごと認めあっていける友人は、若い頃の方が作りやすいものです。高校生活の3年間で、一生を通じての財産となる友情を育んでほしいと願っています。
県有建物の老朽化対策に取り組みはじめてから、母校に行っても、老朽化が気にかかります。高校は、若い夢を育む学び舎。なんとかしなくては。