これまで、審議会のことをこのブログに書いたことはなかったように記憶しておりますので、唐突に思われるかもしれませんが、県には、様々な行政課題ごとに審議会を設けており、県会議員は、全員なんらかの審議会に属しています。
議会に提出された議案に対して議員のみで審議を行う常任委員会とは違い、審議会は、県の政策に対して、答申を行う機関で、住民の代表者や学識経験者、行政の代表などといっしょに審議を行います。
現在、県には以下の10の審議会があり、私は今年「環境審議会」の一員となりました。
○生活衛生適正化審議会
○水道事業運営審議会
○がん対策審議会
○農政審議会
○卸売市場
○地方港湾審議会
○土石採取対策審議会
○都市計画審議会
○国土利用計画審議会
○環境審議会
さて、この環境審議会、今回諮問を求められている内容は、
「東京湾臨海地区の公害を防止し、生活環境の改善を図るために締結している『公害防止に関する協定』及び『公害の防止に関する細目協定』を見直し、新たに締結する『環境の保全に関する協定』及び『環境の保全に関する細目協定』に関し、
1.環境の保全に関する協定に係る基本方針
2.環境の保全に関する細目協定に係る基本方針
の2つ。
これは、知事が、環境審議会に諮問を求める文書をそのまま転載したものなので、わかりにくいと思います。
大胆に説明させていただくと…
千葉県は、東京湾臨海地区(千葉市~富津市)の工業地帯に立地する52社61工場と、「公害防止に関する協定」と「公害の防止に関する細目協定」を結んでいます。この基本協定ができたのは、なんと35年前。高度成長の中、さまざまな公害問題が起こる中、締結されたもので、今の時代にあっていません。
これからの協定は、公害防止のみではなく、環境保全という主眼で、取り決めをすべきであり、その基本方針について、素案を作りましたので、意見を聞かせてください。
と、そんな主旨の諮問になります。
そこで、第一回の審議会(住民代表13人、学識経験者24人、県議会議員6人、市町村代表者2名で構成)を8月28日に開き、諮問の説明を受けるとともに、答申とりまとめの方法などを決定。今日は、「大気汚染」、「水環境」、「廃棄物・リサイクル」の合同部会が開かれ、具体的な審議がはじまりました。
ちなみに私は、「廃棄物・リサイクル」の部会に所属しています。
私は主要政策に「ゴミの削減と再資源化の促進」をあげています。工場など製造工程で生じる廃棄物のリサイクルは、国家的なテーマでもあります。細目協定(骨子)には、これまでなかった「発生抑制(リデュース)、再利用(リユース)、再生利用(リサイクル)を積極的に推進するものとする」という一文が加わっており、公害防止から環境保全へ、時代が変わったことを感じます。それにしても()の中のカタカナは必要なんだろうか、カタカナ言葉に日本語の補足ならまだしも…。と、ややはずれたところが気になったりしています(笑)。
この協定が、東京湾臨海地区の環境を守るために、本当に役立つものにしていくような答申ができればと思っています。