東西線の混雑緩和へ向けて
東西線は、京葉線と共に浦安市民の足として欠かせないものとなっています。
しかし、東西線は以前から、ラッシュ時の混雑がひどく、電車の遅延も常態化していて、市民の皆さんからも何とかして欲しいとの要望を多くいただいています。
今年7月に発表された国土交通省の「都市鉄道の混雑率調査結果」でも、東西線のピーク時の混雑率は199%で主要31路線の中でトップとなっています。ちなみに2位は197%で総武線、3位は196%で横須賀線となっています。
この199%は、7時50分から8時50分の間に木場駅から門前仲町駅を通った27本の平均です。ですから、時間や車両によっては混雑率がもっと高い場合もあることになります。
参考までに京葉線の混雑率は173%で7時29分から8時29分、葛西臨海公園駅、新木場駅間となっています。
この状況を改善するため東京メトロも様々な対策を行っています。2021年度までに供用開始予定として現在行われている工事が、次の通りです。
(1)飯田橋駅、九段下駅間における折り返し線の整備
既存の折返し線を本線化し交差支障を解消することで、折返し列車と後続列車の
同時運行が可能となり、将来の列車増発を実現する。
(2)茅場町駅におけるホーム延伸等の大規模改良
ホームを40m延伸することで列車停止位置変更とエスカレーターの増設が可能
となり、利用客の流れを分散し混雑緩和を図るとともに、日比谷線への乗換え
をスムーズにする。
(3)木場駅におけるホーム・コンコース拡幅等の大規模改良
ホーム・コンコースを拡幅するとともに、エスカレーター・エレベーターを
増設し、利用客の流れを分散することで、混雑緩和を図る。
(4)南砂町駅における線路・ホーム増設等の大規模改良
ホーム一面、線路1線を増設し、2面3線化することで列車の交互発着が可能と
なり、ホーム上の混雑が緩和され、遅延防止、安全性・利便性の向上を図る。
これらホーム・線路の増設以外にも時差通勤の推奨も行っています。数字的にもピーク時前1時間の混雑率は157%、ピーク時後1時間の混雑率は130%となっていますので、乗車を分散することがピーク時の混雑率を下げることにつながります。
また、車両についてもドアの幅を広げたワイドドア車の導入が進んでいます。ドアが広くなることで一度に大勢の人が乗り降りでき、遅れの拡大を防げます。
こうした対策の実現によって混雑が緩和され、電車の遅れも少なくなると考えますので、引き続き県と共に東京メトロに働きかけをしていきたいと思います。
平成30年10月10日
矢崎けんたろう