2期目の任期の最終議会である2月議会が終了。
今回は、3月4日には、平成27年度予算委員会で質疑に立ち、これまで、議会で指摘・提言してきた事柄が、来年度予算にどのように反映されているか確認することができました。
昨年、10月~12月にかけて開かれた決算審査特別委員会に引き続いたかたちの質疑となりましたが、東京湾水上交通の整備に関して、小額ながら、調査費が計上されたことは、重要な一歩だと捉えています。
以下、抜粋でご報告します。

◆◇◆水上交通整備について
観光・県民・救援のルートとして整備推進を
約5年前、羽田空港船着場が整備され、国内外の旅客が利用する海上の定期便が運航しているのをご存知でしょうか?残念ながら、現在のところ船の行き先は、横浜とお台場の2ルートのみしかありません。
海を活用した水上交通の整備は、千葉に直接観光客を運ぶばかりでなく、県民の利便性を高める水上の足としても、また、震災等の災害時に、救援の物や人を運ぶルートとしても、非常に有効だと考えており、整備を検討すべきと、提言してまいりました。
昨年の決算委員会で検討状況について確認したところ、「東京オリンピックの会場への移動や観光誘客のルートとしても有効と考える」と、やや前向きな見解を聞くことができました。
そして来年度、この水上交通整備に向けた調査・研究がはじまります。これは、「東京湾ツーリズム調査・推進事業」として、事業化されたもので、初年度となる平成27年は、国、市町村、旅客運航事業者、旅行業者等で構成する研究会を立ち上げ、水上バスの運航状況の実態を把握。千葉県まで航路を延伸するための方策について、検討を推進。更に、来年度は千葉港の旅客船桟橋が完成する予定でもあり、この桟橋の活用を見据えて、千葉市と連携をとるのをはじめ、浦安市、木更津市などの関係市町村の意向を聞いていくとのことです。
水上交通は、三方を海に囲まれている千葉の可能性を最大限に拡げるとともに、観光に関わる事業者、商店、そこで働く人、住む人など、県民の可能性を最大にする施策でもあります。その第一歩目の調査が事業化されたことに、強い手応えを感じます。
引き続き実現に向け、活動してまいります。
◆◇◆学習サポータ・奨学金事業
子どもの可能性を最大にする教育支援
昨年の決算委員会で、現在県内165校で実施されている学習サポーター事業の効果を確認、実施校を拡大するよう要望しましたが、27年度は、前年同様に留まっています。また、生活保護家庭など、経済的な事情により、就学が継続できない子どもに対する奨学金制度を拡充できないか質疑しました。「制度拡充に向け国に働きかける」という答弁でした。
教育ほど大切な公共投資はく、将来千葉を担う人を育成することは、子どもの可能性・千葉の可能性・わが国の可能性の最大化に関わるものと私は考えます。誰もが公平に学べる機会の提供に、県の積極的な取り組みを引き続き働きかけます。
◆◇◆その他
その他には、決算委員会に引き続き、境川河口の水門設置、日の出護岸の補強について、再要望しました。
東京都では昭和21年に、浦安市では昭和44年に都市計画されているものの進行が止まっている「(仮称)堀江橋」(浦安市の堀江と江戸川区の葛西をつなぐ橋)について、進捗を確認。実現に向けた具体的な行動が必要と指摘しました。