前議会で、常任委員会の改選があり、「文教常任委員会」から、「総合企画水道常任委員会」に所属が変わりました。
約3年半前、再度県政に送っていただいた当時は、浦安、千葉、東北、そして日本は、まだ被災の中にありました。復興の歩みを見届けたいと、志願して委員となったのが、この総合企画水道常任委員会でした。2期目の締めくくりに、私の主要政策に大きく関わる、この委員会に戻ることができうれしく思っています。委員会の質疑内容を抜粋でご報告いたします。

◆◇◆パスポート交付の権限移譲
利便性向上を主眼に市町村交付の実現を
昨年の9月議会の答弁で、森田知事は、旅券(パスポート)交付事務を、全市町村に一括して権限移譲する方針を明らかにしました。
しかし、未だに権限移譲の動きがありません。進捗を確認したところ、「市町村からは、非常に前向きな姿勢を示すところもあるが、スペース、人員、サービス、財源など、窓口整備を行う上で検討事項をあげるところもあり、反応が分かれている。内容を取りまとめ、精査していく」(国際課長)ということでした。
多くの県民が望んでいることでもあります。利便性向上を主眼に、浦安など移譲に前向きな市町村から段階的に進めて行くよう要望しました。
◆◇◆水道管耐震化の進捗について
求められる早期の全域耐震化
東日本大震災で、千葉は、湾岸地域を中心に、液状化により、水道管に多大な被害を受けました。
震災による損傷水道管は、復旧を終えていますが、法定耐用年数である40年を超えた水道管から、順次耐震継ぎ手管に更新する計画が進められています。
対象となる水道管のうち、湾岸エリアでは、昨年8キロを更新し、水道管耐震化率は28%となっています。しかし、浦安では、県平均と同率程度の16・4%の耐震化率。いつ起こるかわからない災害に備え、早期に耐震化を行うよう、強く求めました。
◆◇◆京葉線りんかい線相互乗り入れ
実現に向け、積極的な行動を
相互乗り入れが具体的に検討されはじめ、関係機関の様々な言動が注目を浴びるようになってきました。今回は、9月に新聞報道された内容について確認を行いました。
まず、県がJRへの重点要望として、念を押したことに関して、JR側の反応を聞いたところ
「お決まりの(新木場から先が、京葉線経由か、りんかい線経由か)判別技術が難しい。という前にも後ろにも行かない答弁だった」(交通計画課長)とのこと。また、報道にあったJRによる東京臨海高速鉄道の株式買収については、「JRからも都からも否定してほしいと言われている」(同)状況のようです。
沿線住民の利便向上、周辺エリアの価値向上に加え、東京オリンピックの会場から千葉へ、人の流れを誘導する施策でもあります。
期限の目標感を持って、積極的な推進を、引き続き求めてまいります。
◆◇◆男女共同参画について
条例化に向け前進を
男女共同参画条例の制定に対する議会での答弁について質疑しました。
男女共同参画社会の実現は、人権的な観点はもちろんのこと、少子高齢社会の中で、女性の活躍がますます期待されることを背景に、社会全体のニーズとも言えます。
その実現のために、条例化を行い、計画的に課題解決していくことは必須。しかし、答弁では、やや取り組み意欲が後退している印象でしたので、指摘するとともに具体的な検討を進めるよう要望しました。