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25年度決算見込み
将来を見据えた行財政改革の推進
今月8日、千葉県の平成25年度決算見込みの概要が発表されました。長年財源不足に陥っている千葉ですが、景気回復による個人・法人県民税の増収などから、前年比1・7%の歳入増、歳入から歳出及び翌年度への繰越し財源を差し引いた「実質収支」は、91億円の黒字となっています。
しかし、財源には、県債(14.5%)や臨時財政対策債(11・4%)も含んでおり、将来的な人口減を見据えて、引き続き慎重な財政運営が必要です。
約16年間銀行勤めをした経験から言えば、決算書を見る時は、記された数値からその組織の本質を読み取ることが重要です。その上で、来期、5年先、10年先の決算はどうあるべきか、未来に向けた課題を抽出し、解決・改善への具体的なアクションをとることが、経営改革につながっていきます。
県議会は、決算審査特別委員会を9月議会閉会後から12月議会開会前までの間で開催し、決算内容を精査します。私も委員の一人となりましたので、「過去の反省」に視点を留まらせず、千葉の将来につながる視野を持って審査に臨みたいと思います。
(浦安新聞掲載のコラムより転載)