第2東京湾岸道路
先月17日、森田知事が石井国土交通大臣に対して要望活動を行いました。
その内容は、
(1)東京湾アクアライン通行料金800円(ETC普通車)を継続すること。また、今後は3年毎に継続すること。
(2)本県湾岸地域において、第2東京湾岸道路を軸とした新たな規格の高い道路ネットワークを早期に具体化すること。
この要望に対する石井国土交通大臣の主な発言は、
(1)アクアライン通行料金800円については、3年間継続ができるよう調整しているので、是非その方向で検討したい。
(2)湾岸地域については、国が主体となって、第2東京湾岸道路を中心とした「湾岸地区道路検討会」を設置して、検討を加速させたい。今後、県のほうでも地元調整をお願いしたい。
というものでした。
このうち第2東京湾岸道路に関する発言については、私も含めて驚いた方も多いのではないでしょうか。何しろ第2東京湾岸道路の構想は、以前より有ったものの、2001年、市川市と船橋市の沖に広がる三番瀬の埋め立て計画の白紙撤回を公約した堂本暁子知事が誕生すると、埋め立て計画が中止され、これに伴って埋め立て地を通るルートが候補に挙がっていた第2東京湾岸道路の建設計画は宙に浮いた状態になっていました。
しかし、この間も県は第2東京湾岸道路の建設を国に対して要望し続けていました。ただ、国の態度は今まで消極的で前向きな発言が出ることはありませんでした。そのため、今回の要望でも形式的なものに終わるだろうと思われていただけに、石井国土交通大臣の発言には、要望した当事者である県の担当課も意外だった、とのことです。
森田知事も、石井国土交通大臣の発言に対し、「第2東京湾岸道路を軸とした道路ネットワークは渋滞解消につながる。人と物の流れがスムーズになる。」と歓迎しています。
今後、国を中心として検討が進められていくことになりますが、問題はこれからです。建設費用はどのくらいかかるのか。財源はどうするのか。三番瀬保全との両立はどのように図っていくのか。周辺住民の理解は得られるのか等々。
この第2東京湾岸道路の建設は予定地がある浦安の街づくりにも大きく影響します。これから、国の動きを注視しながら、多くの皆さんの声を聞いて、どのような形が、千葉県や浦安市、そして市民にとってベストなのか考えていきたいと思います。
皆さんも、ご意見が有りましたらお気軽にお寄せください。
平成31年2月5日
矢崎けんたろう