新しい年、2016年の幕開けです。
毎年元旦に書いている「年頭の言葉」。今年は「石為身(石を身と為す)」にしたいと思います。
この言葉は、昨年に引き続き、日の出公民館で習っている書道教室で、文化祭出展作品として書いたもの。先生が選んでくださった漢詩の一文です。
中国春秋時代の斉国の宰相 晏嬰(あんえい)の言葉で、「志を堅固に持ち何事にも動揺しない」という意味になります。
晏嬰は、斉の国を建て直し、三代にわたって諸侯に斉の名声を響き渡らせた立役者といわれる名相で「晏子春秋」という書物にその教えが残されています。
その本の書下ろしに「国に道有らば即ち命に順ひ、道無ければ即ち命を衡る」という一文があり、「まさに!」と膝をたたきました。
国に正しい政治が行われていれば命に従い、正しい政治が行われていないときはその命をよく検討し、行うべき行動をとるという解釈になりますが、これこそ、政治に関わる者の基本的な姿勢と言えると思います。
政治の「正しさ」の判断基準を市民・県民に置き、人の暮らしの基本にある「小さな幸せを守る」という志をぶれることなく追求するとともに、議員としての責務を果たしてまいります。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
2016年元旦 千葉県議会議員 矢崎けんたろう