11月27日から始まった12月定例議会。12月17日に文教常任委員会で質疑を行いました。
今回は土曜授業について質疑をしました。
学校教育法施行規則の一部が改正され、市町村教育委員会の判断で土曜授業が実施可能になりました。制度改正による市町村間の切磋琢磨は歓迎すべきですが、導入によって、教育現場及び子どもたちの学校生活に混乱が起こらないよう、市町村へのフォローを要請しました。

◆◇◆土曜授業について
県下では来年度から野田市が本格導入
昨年11月29日に交付・施行された、学校教育法施行規則の一部改正により、地方都市を中心に、来年度からの土曜授業開始が、相次いで発表されています。
千葉県下での導入見込みを聞いたところ、「正規の教育課程として、土曜授業を導入するのは、野田市のみ」という状況。野田市は、現在すでに土曜日に補修授業を行っているため、早期の実施となったということです。
保護者の7割が土曜授業を歓迎
詰め込み教育からゆとり教育への転換は、深刻な学力低下を招き、その反省から生まれた新学習指導要領は、23年に小学校、24年に中学校、25年に高校へ全面導入されました。授業時間を確保するため、すでに、長期休暇を削ったり、1日の授業数を増やすなどの工夫をしている市町村も少なくありません。
土曜授業により、子どもたちの教育機会が拡大することに異論を唱える保護者は、多くはないでしょう。 教育関連企業の調査によれば、約7割の保護者が土曜授業を歓迎してるという結果も出ています。
人口減の時代、教育は都市間競争のテーマのひとつであり、ニーズを背景に、今後導入を目指す市町村が増えてくる可能性が高いと考えられます。
目的はあくまでも子どもたちの教育
魅力あふれる街づくりのためにも、市町村ごとの特色ある教育の追求は、歓迎すべきことかもしれません。しかし、都市間で教育格差が生じかねないことを危惧しています。
今回の改正の目的を見据え、現場の混乱や子どもたち、教職員の急激な負担増を招かぬよう、県の積極的フォローを要望しました。
地域に根付いた土曜活動の継承を
浦安でも盛んですが、学校・家庭・地域が連携した、スポーツや体験などの土曜活動が根付いた市町村も多く、学力だけに留まらない複合的な成果をあげています。
コミュニティによる育みの大切さを認識し、今後もそれを継承すべきと提言しました。