9月26日から9月定例議会が始まり、10月11日に文教常任委員会の質疑が行われました。
食育を推進するために平成17年度に施行された「栄養教諭」。千葉県での配置状況など「栄養教諭の活用」について質疑を行いましたので、内容を抜粋しご報告いたします。
「栄養教諭」は、各学校における食育の指導体制の要といえる存在です。平成18年3月に政府の食育推進会議が策定した「食育推進基本計画」では、全都道府県に栄養教諭の早期配置を求めています。
◆◇◆栄養教諭の充実について
栄養教諭は食育推進の担い手
食育とは、食生活の乱れを背景に、「子どもが将来にわたって健康に生活していけるよう、栄養や食事のとり方などについて正しい知識に基づいて自ら判断し、食をコントロールしていく『食の自己管理能力』や『望ましい食習慣』を子どもたちに身につけさせること」(文科省)。栄養教諭は、学校における食育の推進の中核的な存在です。
千葉県では、「平成18年から設置がはじまり、年々増員し現在130名の配置」とのこと。うち87人が単独調理場へ、残り43人が浦安のようなセンター式給食の共同調理場へ配置されています。共同調理場への配置基準は、「給食児童・生徒数1500人以下で1人、それを越えると2人、6001人で3人」ということです。約750人から2000人に一人という基準で、どのような食育が行えるのか非常に疑問です。
また、千葉には、公立小中学校生が、約47万7千人いますので、その半分が共同調理場の給食を食べているとしたら、栄養教諭の必要数は、最低でも120人となり、全く足りていないことが明らかです。栄養教諭の8割は、市町村による配置とのことですので、地域別の状況を把握し、市町村と連携して増員及び運用の拡大を図る必要があります。
豊かな食は、豊かな人生を築きます。担い手である栄養教諭の配置推進をはじめ、引き続き食育の推進を働きかけてまいります。