10日、14時半過ぎより、予算委員会の質疑に立ちました。先日、公開したこの記事(→「一般質問終了」)に掲載した写真となんとなく違った雰囲気だと思われた方は、鋭い!(笑) 一般質問は、全ての議員が出席し、各部局の答弁者がひな壇にずらっと並んでいましたが、予算委員会は、同じ本会議場ではありますが、予算委員が通告した内容ごとに日にちを分けて質疑を行うため、答弁者も質疑内容に該当する部局のみ。
一般質問では、一回目を壇上で質問し、自席に戻って再質問を行いますが、予算委員会では、質疑者席が答弁者席に向き合う形で設置され、質疑者は最初から最後まで、その席で質疑します。
質疑項目は、先日お知らせした通り、「食育について」と「県有建物の老朽化対策について」です。
●食育について
世界各国から手本にされる健康的な食生活だった日本の食も飽食、個食、孤食など、その乱れが課題となって久しくなります。食の西欧化によって平均寿命(男性)が下がった沖縄の事例は、「食べることは生きること」であり、何を食べるかによって、寿命が決まると言っても過言ではないことを裏付けています。
平成17年、食育基本法の制定を受け、千葉では、平成23年までを計画年度とする「千葉県食育推進計画」を策定、今年度末で、半分が経過しますが、進捗などについて聞きました。
現時点では、小学校5年生の朝食欠食率が2.9%から0.5ポイント改善し、2.4%になったこと。食育ボランティアが、5,081名から5,658名に増加したことが、数量的に測れる効果ということで、他の項目については、それぞれの統計調査により、今後数値把握をしていくとのことです。
学校給食の千産千消(地産地消)デーの拡大や、無関心層への働きかけ強化、高校生の食の実態調査など、私が、食育の一環として、推進すべきと考えている施策を提言し、より積極的な姿勢で、食育に取り組んでいくよう要望しました。
●県有建物の老朽化対策について
高校生からいただいたメール相談をきっかけにした質疑です。財政難を背景に、老朽化した県有建物の改修が大きな懸案事項になっています。特に県立高校などでは、耐震補強などを優先して進めているため、外壁や設備、トイレなどの改修は、少しずつしか行えない状況になっています。
やりとりでは、県は、こうした建物の老朽化対策をとる必要性は、十重認識しているものの、予算が十分に確保できず、緊急性の高いもの(要するに限界に近い状況)から、順に改修を実施していくしかないことや、高度成長期の人口増に対応して整備してきた建物が、今後一斉に改修時期を迎えるため、大きな財政負担になると予想されていることなど、厳しい状況が浮かびあがりました。
県は、新年度(22年度)に「県有施設長寿命化指針」を策定し、総合的に取り組んでいくとのことです。
以上、予算委員会質疑の報告でした。