先日の記事「妥協しない勇気」でも書きましたが、本日、今議会に提出された主要議案の採決の日に、民主党は、20年度当初予算に反対しました。県議会最大会派である自民党は賛成したため、結果的に当初予算は、賛成多数で可決されましたが、私の中に反対したことを悔いる気持ちはありません。
揮発油(ガソリン)税など道路特定財源の暫定税率が今月末で期限切れとなる見通しが濃厚ななか、租税特別措置法続行見通しでの案しか用意されていないマネージメントの在り方も問題です。
が、145億の財源不足のなか、財政改革に大鉈を振るわず、「借金ありき」で組まれている予算そのものも、大きな問題があると感じています。
よく、「当初予算が否決されたら県政が停滞する」と口にする人がいますが、当初予算が否決されてすべての義務的経費がストップするほど危ういシステムで、行政は動いているのでしょうか。21日に否決されたとしても、3月の期末まで10日「も」あるのです。全体の予算の組み換えまでいかずとも、暫定的な議案を通すこともできるでしょう。
予算は、否決もありうるくらいの緊張感をもって、精査に精査を重ね、議会の場に出してくるべきでものであり、それをまた議員は、「県政が停滞する」からというような常套句で、意志を左右するのではなく、やはり真剣勝負で審議しなければなりません。
租税特別措置法は、間もなく期限切れとなります。マッサージチェアなど、不適切な支出に使われてしまったこの財源を、まともな形に戻す戦いが、国政の場で続いています。