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公立高校一人当たり経費全国33位
財政難のしわ寄せが教育現場にも。
県立市川工業高校を視察しました。同校は、平成15年に文部科学省「目指せスペシャリスト」研究開発校の指定を受けた「スーパー専門高校」。建物の耐震診断を行うロボットを開発し、地域の建物の耐震化に取り組むなど、教育成果が認められ、平成20年には、キャリア教育文部科学大臣表彰を受賞しています。
しかし、県の財政難により、教育に必要な機器・設備の更新ができず、先生方も苦慮しているようでした。
千葉の県立高校生徒一人当たりの経費は、年間約110万円(平成20年度地方教育費調査)で全国33位。1位の東京(148万円)と比べて、38万円、2位の島根(137万円)でも、27万円の格差があります。一方、県民平均の課税所得ランキングでは、千葉県は、366万円で全国4位。41位の島根県(275万円)より、はるかに多いのです。
長年の箱モノ行政のつけが、県の財政を圧迫し、その影響が教育にまで及んでいます。無駄な事業を精査し、本当に必要な施策に予算をつける事業仕分けを引き続き県に求めてまいります。
(浦安新聞掲載のコラムより転載)