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台風15号の対応検証チーム発足
意識の欠如が最大の課題
最大約64万戸の停電や9万戸の断水、3万棟を超える住宅損害など、千葉県内に多大な被害をもたらした台風15号。
県の初動の遅さが問題視されていることを受け、県は、台風をめぐる対応を検証するプロジェクトチームを立ち上げました。
先週18日には、1回目の会議が開かれ、検証ポイントとして、「計画・マニュアルは十分だったか」「計画・マニュアル通り対応できたか」「想定を超えたことに適切に判断・対応できたか」の3点が示されました。
台風が通過した9月9日は森田知事は登庁せず、上陸後丸一日過ぎてから災害対策本部を設置、現地入りしたのは5日後の14日でした。また、ブルーシートを被災地の職員に取りに行かせたり、災害用に備蓄していた発電機が半数以上使用されないなど、不適切な対応も目立っています。
マニュアル以前に、県民を守るという強い気持ちや、被災地を思いやる想像力が著しく欠如していたことが、この問題の要因です。検証チームは、外部組織によるチェックを経て、今年度中に報告書をまとめるとのこと。厳しく精査して参ります。
(浦安新聞掲載のコラムより転載)