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教員試験年齢制限実質撤廃
教育者に経験豊かな人材を
千葉県と千葉市の教育委員会は、今年、来年度採用に向けた公立小・中・高校の教員採用試験への応募年齢を、41歳未満から60歳未満に引き上げ、実質的に年齢制限を撤廃しました。
年齢制限の撤廃は全国的に拡がっており、今年は28の都道府県が募集年齢を60歳未満としています。また、一次試験を県外で行う自治体も多く、年齢層・地域を拡げ、優秀な教育人材を確保しようとする動きが活発化しています。
その背景にあるのが、深刻化する教員不足。団塊世代が退職した後の教員の補充が、多くの自治体で追いついていない状況です。特に首都圏が深刻で、千葉県をはじめ東京・神奈川・埼玉では、小学教諭の受験倍率は3倍以下に留まっています。
今回の年齢制限撤廃が、経験豊かな教育人材の確保、ひいては千葉の教育力向上につながっていくよう、引き続き注力いたします。
また、一般的に、人材募集における年齢制限は、2007年の雇用対策法改正から禁止されています。未だ年齢制限を設けている、保育士や図書館司書、栄養士、学校事務等の募集においても、年齢制限の撤廃を求めてまいります。
(浦安新聞掲載のコラムより転載)