毎年恒例の年頭の言葉。今年も師事を受けている日の出公民館書道サークルのお手本から、この言葉を選びました。新型コロナ感染症拡大の影響で、文化祭に出展するどころか、先生に直していただくこともできませんでしたが、自宅練習でやっとこの言葉に込められた芯の強さを文字に込めることができました。
石溜穿は、「コツコツと努力を続ければどんなことでも成し遂げることができる。小さな力も集めれば大きな力になる」という意味の言葉。「山溜穿石」や「点滴穿石」などと、同意です。
新型コロナ患者、そのご家族、医療機関の方々をはじめ、介護や福祉、生活関連の仕事に携わる方、経済的影響を受けている事業を担う方、仕事を失った方、人と交流できず孤独を感じている方、部活や勉強、友達と遊ぶことさえも思う存分できない子どもたち…。すべての国民がなんらかの苦しさ、生活しづらさを感じるなか、2021年の幕が開きました。
二度目の緊急事態宣言の発出が検討されていますが、緊急事態宣言が出たとしてもそれでコロナの感染拡大が終息に向かう訳ではありません。国民一人一人の辛抱や努力を積み重ねて、はじめてその脅威を減らすことができます。コロナとの戦いもまた「石溜穿」であるのです。
この秋、衆議院が任期満了を迎えます。今年中に必ず総選挙が行われることになります。
私は、千葉県議会の立憲民主・千葉民主の会の代表として、ここ千葉第5区の公認を得ています。
「石溜穿」。コツコツ努力を重ねることも、また小さな力を集めて大きな力に対抗することも、どちらも2021年の私自身への誓いであり、ご支援をいただいているみなさまへの約束でもあります。
封鎖中の武漢で、世界に向けて発信されたブログを一冊の本にまとめた「武漢日記」(方方著)が話題になっています。特に有名な一節、「ある国の文明度を測る唯一の基準は、弱者に対して国がどういう態度を取るかだ」に、深く同感しています。
国を強くするのは、お金持ちをもっとお金持ちにすることではありません。遊興や享楽に満ちた生活を助長することでもありません。国民の平穏な日々の暮らしこそがもっとも大事であり、それこそが政府が守り抜くべきことなのです。
その政治を実現する者の一人となるべく、今年もまっすぐに信条を貫いてまいります。
千葉県議会議員 矢崎けんたろう