10月25日は、映画「かば」の上映会へ。
実在した中学校教師の蒲(かば)先生と同僚の教師達が、様々な悩みを抱えた生徒達と葛藤する実話をベースに、映画完成までに7年という月日をかけた青春学園ドラマの傑作を見てきました。
舞台が1985年夏の大阪府西成区にある中学校でしたので、同時代に学生だった私にはオーバーラップする部分も多く、懐かしさを感じる作品でもありました。
場所が西成ということで、人権啓発映画と思われる方がいるかもしれませんが、「川本貴弘」監督は、その点を明確に否定しています。
監督が見る人に伝えたいのは、人が生きていくうえでの根本として「人と人とがしっかりと向き合う」ことの大切さです。
しかし、監督は「人と向き合うとはこういうことだ」と映画の中で押し付けることはしていません。
あくまでも映画を見た私達が、映画の中からヒントを得て欲しいと思っています。

上映後には、「川本貴弘」監督、主演で蒲先生役の「山中アラタ」さんのトークショーがあり、撮影の裏話等、興味深い話を聞くことができました。
人と人とが真正面から向き合って付き合うことが難しくなってきている今の時代にこそ、1人でも多くの方に、この映画を見てもらいたいと思います。
これから皆さんのお住まいの近くで上映会がある時には、是非、見に行ってください。
よろしくお願い致します!




