すでに新聞報道などでご存知の方もいらっしゃると思いますが、13日の予算員会終了後に開かれた民主党議員総会で、民主党は、現在議会で審議されている20年度当初予算に反対することを決定いたしました。
当初予算に反対するか否かは、実はもっと前から議論が続いていました。党内でも、「県政の停滞を招きかねない」、「対案がない限り反対できない」など、慎重な意見があったのも事実です。
しかし、議会がはじまり、予算案に関して、多数の議員が一般質問を行いましたが、説明責任を十分に果たそうとしない知事の姿勢は、目に余るものがありました。そして、その姿勢は、予算委員会でも変わることはありませんでした。国で議論されている道路特定財源の一般財源化に対し、知事は自分の考えや、そうなった時の施策の方向性を示せるように用意しておくべきだと思いますが、「なんとしても、これまで通りに交付があるようにとお願いをしている」というような答弁に終始しました。
党本部の意志に沿うべきという意見もありますが、私は、まず「借金」ありきで組まれている予算に、強い違和感を感じています。民間ならば、赤字経営の企業が、融資を申し込んできた際には、厳しい審査を行います。145憶もの赤字(財源不足)の中、勇気を持って大型事業の見直しができていない(そのくせニューフィルなど少額は出し惜しむ)状況で、不足分は、お宅からの融資で賄いますなんて話では、どこの銀行も融資をしないでしょう。
民主党の議員数は21。自民党は56。自民が賛成する見通しなので、当初予算組み直しまでには、持っていけないとは思います。しかし、「どうせ通らないから」とか、「県政の停滞を招く恐れがあるから」を理由に、不本意であっても、賛成するしかないならば、議員の存在意義はどこにあるのかと思います。
いろいろな批判などが起こることも予想できますが、「妥協しない勇気」は、地方行政のチェックが責務である地方議員が、ふるうべきものと考えています。