今月の17日に、民主党千葉県議会議員団で出かけた、視察の報告をさせていただきたいと思います。
視察先は、「かずさアカデミアパーク」。バイオテクノロジーを中心とした国際的水準の研究開発拠点となることを目指し、まさに、バブル経済が崩壊しはじめた1991年に起工。
その後の不況のあおりをうけて、誘致が思うように進まず、累積欠損127億円を抱える、頭の痛いわが県の第三セクターです。
写真は、千葉県、地元4市、民間企業の出資により、このパークに真っ先にオープンした「かずさDNA研究所」。平成6年の開所から、まる12年を経て、いまやDNAの最先端研究で世界的に知られる研究所となっているとのこと。
そのほかにも、ホテル、ホール、会議スペース、スポーツクラブなどの機能を備えた、コンファレンスセンター「かずさアーク」も視察しました。
長い間、誘致が進まず苦しい状況が続いているかずさアカデミアパークですが、用途基準の緩和、圏央道の開通の見通し、競合している他県の土地不足などにより、ようやく企業の引き合いが増えてきているようで、昨年度は5社の進出が決まっています。
この状況で2期事業への着手はありえないとは思うものの、できてしまっている施設などもあり、あっさり「やめてしまう」というのもどうも非現実的に思えます。ですが、この債務超過状態はひどい…。
↓出典:千葉県による公社等外郭団体に関する情報公開
県からの資金(=税金)を当てにせず、ぎりぎりの経営努力をすることが必要だと思います。長期、中期の経営計画をたてなおし、何年までに何社誘致、いくら増収、またいくらコスト削減と、しっかりと目標を定め動くべきでしょう。
誘致の営業戦略は、どうなっているのか…。まさか「お願い」だけじゃないですよね。今度プレゼン資料を見せてもらおうと思います。